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2005.07.11

伊藤たかみ「無花果カレーライス」

文藝』夏季号収録の短篇(28ページ)小説。第133回芥川賞候補作。木曜日に賞が発表される前に読んでしまおうと思って急いで読んだ。ちなみに『文藝』はもう秋号が出ている。

主人公の30代男性が幼なじみの友人と会って話をしているうちに、少年時代に自分の家族に起こったこと(特に母親から受けた暴力、母親の浮気)、そして家族の元を去った母親のことを回想するという内容(かな?)。「無花果カレーライス」という題名は主人公の母親がカレーの隠し味に無花果のジャムを入れていたというエピソードから来ている。家庭にはその家庭なりの何かがあって、それはその家のカレーライスの味みたいなもので、それを他人が食べてもしっくりくるものではなくて美味しいものではない。他人にはなかなかよその家庭のことはわかるものではないとかそういうことがいいたいのかなとも思ったけど、よくわからない。

家族のあり方についてということでは、伊藤たかみが『文藝』春季号に書いていた「ジャトーミン」と共通点があるのかな。「ジャトーミン」の方がしっくりきたような感じがする。私の予想ではこの作品の受賞は無いような気がするけど、どうだろう。

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