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2005.08.03

カフカ『変身』

4102071016変身
カフカ
新潮社 1952-07-30

by G-Tools

新潮文庫の100冊のうちの1冊。

ある朝、主人公男性であるグレーゴル・ザムザが目を覚ますと、巨大な虫になっていたいう身も蓋もないところから話がスタートする。通常、映画やテレビドラマでは周囲がパニックに陥って大騒ぎという流れになると思うんだけど、この小説は違っていて、そのまま日常が推移、グレーゴルや家族の間に起こる物事が淡々と綴られていく。家族からは事態に対する狼狽ぶりが感じられるんだけど、虫になってしまった本人であるグレーゴルの落ち着きぶりはちょっと変で実に印象的。結局虫はものを食わずに死に至ってしまうが、虫との同居から開放された家族が即座に郊外に遊びに行っちゃうというある意味無責任なエンディング。カフカ恐るべしである。

私はダンゴ虫がでっかくなったみたいな虫を想像しながら読んでいたが、カフカはどういう映像を思い浮かべながらこの小説を書いたのだろうか?生きていたらその虫の絵を描いてみてもらいたい。

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コメント

この小説、最近言われている「引きこもり」のメタファーなんですね。そういう意味ではカフカは、現代社会の病巣の在りようを20世紀初頭に言い当てていたんですね。
また別な観点では、老人介護問題のメタファーでもあるといえます。
チョッと出しゃばりましたが参考になれば幸いです。

投稿: UMAオヤジ | 2005.08.03 18:27

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変身/カフカある朝目を覚ますと、自分が巨大な毒虫に変身しているのを発見する男の物語です。 [続きを読む]

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