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2005.08.05

山田詠美『ぼくは勉強ができない』

4101036160ぼくは勉強ができない
山田 詠美
新潮社 1996-02

by G-Tools

1991年から1992年にかけて雑誌「新潮」に連載されていた作品とのこと。時田秀美という男子高校生が主人公で、基本的に男の子の視点から物事が綴られているのだが、それがあまりにも見事で、とても女流作家が書いたものとは思えない。山田詠美って人は実は男なんじゃないか?(^_^; ただし秀美の立ちふるまいはあさのあつこの「バッテリー」シリーズの原田巧を思い起こさせるところがあって、その辺は女性ならではなのかとも思った。平易な表現ながら含蓄の深い内容の小説だと思うし、山田詠美がもう少し早く生まれていて、自分が中学・高校生の時にこの本に出会っていたら、その後の人生がずいぶん変わってたんじゃないかななんてことさえ感じさせる作品。夏休みでぼーっとしている中学生・高校生がいたら読んでみたらいいと思う。

番外編として付いていた「眠れる分度器」(これがいちばん長かったな)はちょっと回りくどかったような気も。だだし、本編とはちょっと違う角度から秀美を見ることが出来たのでそれはそれで良しかな。

そういえば、読み出した時に原田宗典の「十七歳だった!」という作品とムードが似ているなと思ったんだけど、この本巻末の解説をその原田宗典が書いていたのにはびっくり。ナイス人選だと思う。

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コメント

ちょうど高1位の頃に、図書館で借りて読みました。山田詠美の作品は初めてということもあったせいか、ちょっと大人の世界に足を踏み入れたような(?)感覚で、どきどきしながら読み進めた記憶があります。

確かに、人生観がちょっと変わったかもしれない。それ位、インパクトのある作品だったと思います。また久しぶりに、読んでみたくなりました。

投稿: 唯我独尊 | 2005.08.11 08:16

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