なでしこジャパン−アメリカ女子代表
2006年5月9日 16時 長居スタジアム
日本女子代表 0−1 アメリカ女子代表
得点:後半20分 0-1 [アメリカ]ナターシャ・カイ
《日本》 《米国》
大谷 永里 13 20 9
大野 澤 10 11
宮間 酒井 7
矢野 岩清水 磯崎 安藤 3 4 8 2
福元 18
一見どたばたとスローで不器用に見えたアメリカだったけど、守備のプレッシャーは予想以上に速かったみたいで、日本は思ったような動きが出来なかったみたい。それにしても日本はあんまりにもの出来だった。永里は自分より大きいDFと対峙すると何も出来ない高木ブー状態でゲームから消えちゃう。大野もボールを持ってからのミスが多過ぎ。あれではせっかくこちらに来かけた流れも逃げて行く。宮間はこのポジションだと守備に忙殺されて持ち前の攻撃センスを生かし切れないんじゃないかな。澤と宮間はポジション入れ替えた方が攻守ともに落ち着きそうな気がするんだけど、どうだろう?GK福元は最終ラインが守り方を変えた(らしい)ことの影響があるかもしれないけど、飛び出しの判断の悪さは絶望的。もしアメリカに勝ちたいと思うんだったら秋山を使うべきだったと思うけど。
予想以上に通用していたのが安藤。幾度となくペナルティエリア右外のエリアでテクニカルな突破を見せていたけど、そもそもあの位置でのあのプレーってのはMF/FWがやるべきプレーであって、安藤もそのポジションに配置した方が効果的だと思うんだけどなあ。残りの最終ライン3人(磯崎、岩清水、矢野)も健闘していて、特に矢野が(たぶん)本職のMFではないポジション(前任者もそうだったし、なぜ代表監督達は彼女を最終ラインで使いたがるのだろうか?)で頑張っていたと思う。守備面はショートコーナーからの1失点だけに抑えたということで合格点をあげていいと思う。酒井、澤、大谷はまあ普通だったかな。
それにしても本来ならば多くの観客を前に「なでしこも意外とやるやないか」ということをアピールする絶好のチャンスだったと思うのに、こうも覇気が伝わってこない試合ってのはどんなもんかね。ヘッドライナー(?)の日本代表が(前半しか見てみないけど)予想以上に気合いを感じさせるギリギリのところでのファイト(各選手の向いているベクトルはバラバラだったかもしれないけど)を見せてくれただけに、なおさら残念。プレーしている選手達には申し訳ないけど、なでしこジャパンよりも午前中に京都の三十三間堂や六波羅蜜寺で見た仏像からの方が気持ちや躍動感を感じたよ。
そしてそもそも、出場選手の選択からはじまって、選手交代、そして奇をてらったようなポジションのコンバートといい、大橋監督が何をやりたいのかよく見えてこない。試合終盤に中岡を投入しての4−4−2から3−5−2へのシステム変更も何だったんだかって感じで、点を取って追いつくためにシフト変更には見えなかった。こういう試合の後だとジーコ采配がまともに見えてくる。
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