川上未映子「感じる専門家 採用試験」
『WB』(早稲田文学がフリーペーパー化したもの)Vol.7_2006_11の巻頭(巻頭も巻頭、表紙から始まってる)作品。小説というよりは散文詩にカテゴライズした方がいいのか?独特の方言が混ざったような文章がある意味新鮮でもある。<主婦>ならびに<妊婦>が題材となっていて、「有無」と「生む」との対比のモチーフになっているような感じ。妊婦と主婦、あなたと私が渾然一体となってきてあまり区別がつかなくなるようななんだか不思議な感覚がする。
作品中いくつかのコトバが括弧でくくられている。
<主婦>
<在る>
<発語>
<どうして?>
<権利>
<妊娠>
<生む・有無>
<無い>
<有る>
<母>
これらのコトバが明示的なキーワードとなっているみたい。
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