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2006.11.07

綿矢りさ「夢を与える」

文藝』冬号収録。147ページと結構ボリュームがある。「蹴りたい背中」で芥川賞を受賞してから初めての作品。今年の3月に無事大学(オレの後輩(^^;)を卒業したそうで、専業作家としても初めての作品となるわけか。

作者と同年代(女子大生)が主人公の話かと思って読みはじめたら、プロローグに当たる部分で30歳代の女性の視線から綴られていたので、オヤッと思ったのだが、気がつけばいつの間にかその娘の中学〜高校生子供に視点が移っていた。

子供の頃からモデルとして活躍していた、フランス人と日本人のハーフの美少女がタレントとなり、真面目に仕事をこなして人気者にはなったものの、その真面目さとは表裏一体なのか、自堕落(と私は思う)な行動を起こして困った事態に陥ってしまう。またそこに家族のいざこざが絡まるというストーリー。ハッピーエンドではない。

読んだ感じとしては現実から遊離してしまっているような印象。細かい記述もなんとなく中途半端で突っ込みどころはいくらでもあり。物足りなさは最近の島本理生の作品にも通じるところがあるような。個人的にはデビュー作の「インストール」がいちばんシンプルで面白いんじゃないかと思うけど。まあ、チャレンジングな仕事ではあったのかな。

とりあえずは今後に期待しつつ、あたたかく見守って行きたいと思う。後輩だし美人だし。(笑)

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