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2006.12.05

田山朔美「裏庭の穴」

文學界』12月号に収録。第103回文學界新人賞受賞作2作のうちのひとつ。

主婦がミニ豚を和室で飼いはじめる。豚は家族が残した食事の始末をしてくれて、ミニ豚のはずが二畳程の大きさにまで巨大化していってしまう。食事だけでなく、彼女がやっかいと思う人々も飲み込んでしまっていたという話。豚がどういうもののモチーフなのかと思ったんだけど、偉い方々の書かれた選評を読むと、なんでも飲み込んでしまうブラックホールとかそういうものととらえるのが標準的な読み方ということでいいみたい。

主人公があくまでも無表情・無感情で淡々と語るのであるが、それがかえって効果的に機能しているような印象でなかなかスリリング。最後ところで覚める場面はいまひとつ話の筋というかつじつまが通っていないような気もした。うまい落とし方だとは思うけど。

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