« 『L25』 | トップページ | 【結果】早稲田大学−上福岡女子SC »

2007.01.19

青山七恵「ひとり日和」

読んだ。『文藝』2006年秋季号収録の芥川賞受賞作。

NHKのニュースが芥川賞受賞作であるこの作品を説明する際の「淡々と」という表現がやたらと印象的だったんだけど、本当に淡々としている。あらすじ的には老女と二人暮らしをするようになった若い女性の心情(あまり起伏に富んだものではない)が淡々と語られていて、ドラマチックといえるような展開はほとんど無い。ただし描写が見事で、物語的な派手さとは無縁なところが逆説的にこの小説に独自の魅力を与えているような感じがする。雰囲気としては島本理生の「リトル・バイ・リトル」に似ているような。

芥川賞受賞作ってのは読んでみて「???」みたいなのが多いし、選考の際に石原慎太郎が絶賛していたので(彼の文学観にはちょっと相容れない部分があったりするので)、それほど期待せずに眉に唾をつけながら読みはじめたんだけど(^^;、これは例外かもしれない。まさにこういうのが「文学」っていうんだと思う。

|

« 『L25』 | トップページ | 【結果】早稲田大学−上福岡女子SC »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/16227/13577769

この記事へのトラックバック一覧です: 青山七恵「ひとり日和」:

« 『L25』 | トップページ | 【結果】早稲田大学−上福岡女子SC »