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2007.02.17

映画「チョムスキーとメディア —マニュファクチャリング・コンセント—」

チョムスキーとメディア

本日公開。渋谷のユーロスペース2で14:05からの回で見た。7割くらいの入りだったかな。チョムスキーを追ったドキュメンタリーで予告と休憩をはさんでほぼ3時間の長い作品。作品のサイトはこちら。前売り1,200円で3時間っていうのはある意味お得かもしれない。(笑)

「現代の民主主義国家におけるプロパガンダは、政府による検閲や悪意による報道ではなく、マスメディアが持つシステムそのものによってごく自然に行われている。」(宣伝チラシから抜粋)というチョムスキーの問題提起がこの映画の主題。ほぼ同時期に起こったカンボジアと東ティモールでの大量虐殺を事例に検証がなされている。アメリカ政府が関わったか否かが生死の分かれ道らしい。言語学者のチョムスキーと活動家としてのチョムスキーは分けて考えた方がいいのではと思っていたので、冒頭の言語学者としての部分は不要なのではないかと感じながら見ていたのだが、言語学におけるLAD仮説と今回のテーマはいすれも仮想のデバイスの存在ということではある意味共通点があるのかなとも思った。

チョムスキーの映像は約40年くらい前のものが出てきたりなんかしているが、主張自体は当時から一貫してブレのないところが凄いことだと思う。詭弁ととらえられてしまう危うさもはらんでいることは否定出来ないかもしれないけど。どちらかというと以前に見た「チョムスキー9.11」からの方がチョムスキーからのメッセージがシンプルかつダイレクトに伝わって来たかなという気もするなと思ったら、今回の作品の方が10年も先に作られていたようでなんか納得。

この映画が作られた時点ではインターネットのここまでの普及は想定されていなかったような感じで、インターネットが大手メディアとミニコミ的なメディアの垣根を取っ払ってしまうようなパラダイムシフトを引き起こす可能性があるのではと考えたのだが、その辺のことについてはすでに著作の方では言及されているらしくて(300円で買った小冊子に要旨が掲載されていた)、チョムスキーはあまり楽観視はしていない模様。

ところでチョムスキーの声質がジョージ・ブッシュと似ているような感じがしたのは気のせいか?(^^;

"Manufacturing Consent: Noam Chomsky and the Media"
1992年・カナダ/167分/カラー
監督/ピーター・アクバー&ピーター・ウィントニック
出演/ノーム・チョムスキー、ミシェル・フーコー他
私の評価(5点満点):☆☆☆

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「マニュファクチャリング・コンセント〜マスメディアの政治経済学」の翻訳家・中野真紀子さんと、「ビデオニュース・ドットコム」代表のジャーナリスト・神保哲生さんをゲストに向かえ、「放送から考える」と題したトークイベントを4月21日に行います。これは先日始まったYouTube連動展覧会「Double Cast」の関連イベントなのですが、よろしければぜひご参加下さい。詳細はサイトでご確認ください。

投稿: Survivart | 2007.04.15 18:15

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