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2007.02.07

浅羽通明『右翼と左翼』

434498000X右翼と左翼
浅羽 通明
幻冬舎 2006-11

by G-Tools
「右傾化」していると見做される若者の多くには、藤原帰一教授がいうように「日本は良い国だと思いたい」という現状肯定の欲求はあっても、自分たちの世代が苦難を引き受けてでも、「自分たちが日本を強い国へと変えてゆこう」という将来に向けた積極的な意思は見あたらないのです。「右傾化」を憂える「左翼」も「これまで通りが続いてほしい」という願望はうかがえても、無抵抗で殺される栄誉を引き受けて、本気で日米安保を撤廃し、非武装日本を実現するという前向きの倫理的意思は見えません。(P.204)
右と左のベクトルの方向性は決して直線的なものではない。また左右という概念は相対的なものであり、時代背景や他との力関係など周囲の環境によって影響されるものであるということの確認が出来た。また、結果的に右翼と左翼が牽制し合うことによってバランスが取れている面も多々あるようで、そのへんはなるほどという感じがした。

「右翼」「左翼」発祥の地、フランスの話がすいぶんと多くの分量を割かれており、フランス近代史、特にフランス革命に関して詳しくなっちゃいそう。そういえばフランス人はギロチンが好きみたいっすね。(^^;

著者がChinaのことを「中国」ではなく「支那」と表記し続けていたのは何かの考えがあってのことなのだろうか? そこがちょっと引っかかった。

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