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2007.11.19

楊逸「ワンちゃん」

第105回文學界新人賞受賞作。『文學界』12月号に収録。

「ワンちゃん」と言っても犬が出て来るわけではない。王貞治の話でもない。(^^; 日本人男性と中国人女性の国際結婚コーディネーターをやっている中国出身の女性(日本人と結婚して日本国籍を取得している)女性の半生を描いた作品。お見合いをするための中国旅行そしてその後の様子を描きながら、彼女のこれまでの事業での成功、結婚生活での失敗、元夫から逃げるかのように日本に来たこと、日本での生活、かなわない小さな恋みたいなものなどが書かれている。一生懸命働きながらも幸薄いような印象で読んでてちょっと悲しくなる。

著者は43歳の中国人女性で、二十歳を過ぎてから留学生として来日したとのこと。本来の母国語ではない日本語でここまでの作品を表現出来てしまうというのはすごいことだと思う。もはや日本語が完璧とかそういうレベルではない。その昔、ポーランド人(だったっけ?)のコンラッドが母国語ではない英語で小説(大学時代に英語の授業の教材として"Heart of Darkness"(映画「地獄の黙示録」の原作になった作品)が使われてたけど難しい単語ばっかりで全く理解出来ず。まあ、それでも評価は「秀」だったりしたけど(^^;)を書いたエピソードを思い出した。

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