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2008.01.18

山崎ナオコーラ「長い終わりが始まる」

群像』2月号収録。

大学(読んでいると地理的にいかにも國學院っぽい)のマンドリンクラブに所属する「小笠原」というが主人公。

「例えば、男性は名字で、女性は名前で出てくるような小説には腹が立つ。既成の男女観に当てはめたシーンはひっくり返したくなります。そうした違和感が、書く原動力です」(朝日新聞のインタビュー記事
上のインタビューにもあるように、○子や△美のような名前ではなく名字で呼んでいるところは作者のこだわりのようだ。

周囲とはちょっと変わった考え方を持っている彼女がやはりちょっと変わっている田中という同じマンドリンサークルの同級の男性との恋になりそうで残念ながらそうはならない関係を中心に、サークル活動を通じていろいろ感じるところのエトセトラについて描かれている。音楽に関する専門用語でちょっとピンと来ないところもあったが、サークル活動全てに共通するところもあって、その辺は共感出来るところもあったり、女心のよくわからないところはやっぱり理解出来なかったりといったところか。

アパートに着くと、郵便受けに電話代の請求書が入っていて、失恋した人からもまんべんなく徴収するのか、と電力会社のやり方に疑問を覚えた。(p.39)
これは名言。

基本的にこの人が書く文章は好きだ。読んでてしっくり来る。

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