『早稲田文学3』収録。「2010年の小説 side A」なるもののうちのひとつでかつ巻頭の創作。
人間という生命体、そしてそれから排出されるものをいとおしく思っているが自分自身からは生命を感じられないという女性が主人公。やがて彼女はオフィスビルやアパートなどの建物自体が生命体であり、そこの中で動く人間は内蔵であるという異世界(ではあるが生命体が人間である世界とは表裏一体である)に気付きその世界の中で生きるようになり、やがてその視点で男女の修羅場と言えるものを傍観して描いたもの。
不思議っぽさがワセブンっぽいかな。
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