奥泉光「Arabeske――《ダヴィッド同盟》ノート④から」
「WB」WASEDA bungaku FreePaper vol.021_2010_fall巻頭に収録の短編小説。
シューマンの楽曲の小説性について説明で始まる。《詩人の恋》の後奏は小説の短い後日談的エピソードみたいなものと似たような印象があるらしい。そして同じくシューマンの《アラベスク》の結尾部に同じく小説にもその後日談的エピソードとの共通点が感じられるそうで、終盤はそれを決定づけることになった友人によるつたないピアノ演奏の様子の描写で終わる。
「シューマンの指」という小説の派生作品だそうで、そういうのをスピンオフというそうだ。なるほど。本編の方もちょっと読んでみたいような気になってきた。
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