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2011.02.10

本谷有希子「ぬるい毒」

B004JWIHL4新潮 2011年 03月号 [雑誌]
新潮社 2011-02-07

by G-Tools

新潮』3月号収録の小説。

今まで読んだ本谷の小説はどれも登場人物のイタさはまさに本谷の持ち味そのものではあったとは思うんだけど、戯曲を見た時に感じるむき出しでヒリヒリとした狂気に物足りなさを感じていた。それがこの作品では完璧に表現されていたようでなんかものすごく大満足。もしかするとものすごくとてつもない作品だったりするかもしれないのではないかと。パルコ劇場で「幸せ最高ありがとうマジで!」を見たとき以来のインパクトかも。

文章にマッタリ感がなくて妙な切れ味があるのもよいくて、なんか小説書きとしても格段の進歩を見せているっぽい。この作品の完成度をもってすればどこぞの文学賞も十分狙えるんじゃないかって気もするけどどうだろう?

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