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2012.02.15

本谷有希子「13の“アウトサイド”短篇集」

B0071AFUCU群像 2012年 03月号 [雑誌]
講談社 2012-02-07

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本谷の短篇×13本勝負。「アウトサイド」(ピアノの先生の話)や「私は名前で呼んでいる」(カーテンの膨らみの話)はいかにも本谷的な自意識過剰気味な女性の話。「パプリカ次郎」は何がモチーフになっているのか今ひとつよくわからなかったんだけど、タイトルを思いついた時点で本谷の勝ちのようか気がした。

「人間袋とじ」(しもやけで足の指がくっつく話)、「哀しみのウェイトトレーニー」(主婦がボディビルダーになる話)、「亡霊病」で人間の肉体・精神を細かく描写。「亡霊病」は普通の小説とは違った実験的な作品になっている。

「バイビーおじさん」(傘で飛ぶ話)は箸休め的な印象だったんだけど、続く「Q&A」もかなり実験的な作品というかこれは小説とは違うジャンルの作品なのかな。「彼女たち」(男女が決闘をする話)、「いかにして私がピクニックシートを見るたび、くすりとしてしまうようになったか」(更衣室の話:小説なのに絵で説明するのは反則だ〜。(^^;)、「裏の林には悪の組織と五人の弟たちの墓標」(血の涙の話)、「ダウンズ&アップス」(権力者的デザイナーの話)、「IQ」(動物園の猿山の話:スタンリー・キューブリックかと思った。)とどんどん本谷ワールドが加速していってまさに圧巻。これマジやばい。

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